NEUTRINOの歌詞入力を簡単にしてみた①
タイトルの通り、NEUTRINOの歌詞入力を少しでも簡単にするのが今回の目的です。
NEUTRINOって何?
NEUTRINOというソフトウェアはご存知でしょうか?
この記事を読んでいる時点で、使ったことある方が大半だと思いますが、
知らない方のために、本家の説明文を貼り付けておきます。
NEUTRINO – NEURAL SINGING SYNTHESIZER はニューラルネットワークを用いた歌声シンセサイザーです。
本ソフトウェアはフリーウェアです。
楽譜から発声タイミング・音の高さ・声質・声のかすれ具合などをニューラルネットワークで推定します。
上記の推定されたパラメータを元にvocoderで音声を合成します。引用元
NEUTRINO
https://n3utrino.work/
雑に言えば、入力した音&歌詞の通りに歌ってくれるソフトウェアですね。
これが無料で使えるんだから、そりゃ驚くわと。
そんな素敵なソフトウェアなのですが、個人的にどうにかならんかと悩んでいることがあります。
それは
とにかく歌詞入力が面倒
ということです。
あまり細かい操作はここでは説明しませんが、NEUTRINOに歌詞を読み込ませるためには
MuseScoreというフリーソフト上で
音符一音ごとに一文字ずつ歌詞を入力していく作業が発生してしまいます。
この作業、一度だけでも億劫なのですが、後からメロディーラインを変更したい時に
「え...また歌詞を入れ直すの...?」
という絶望が待っていたりします。
一応、MuseScore上でメロディを変更する手もあるのですが
DAW上のメロディと整合取れなくなるのが個人的に好きじゃないんすよね...。
とまぁ、そんな感じでどうにか少しでも楽にならんかなと思っていたのですが
せっかくだしPythonでなんとかしてみようというのが本記事のお話。
作ったみたツール
前置きが長くなったので、作ったツールの紹介はサクッとやります。
今回はフォルダ内のテキストファイルを読み込んで、
ひらがなに変換&一文字ずつ半角スペース入れるツールを作ってみました。
「半角スペース入れる意味がわからん」って人もいるかもなので説明しておくと
MuseScoreは半角スペースが入ったテキストをコピーして
譜面上でCtrl + Vを連打すれば一文字ずつ貼り付けられていく仕様だったりします。
以下の記事でも、紹介されています。
musirak.com
操作方法は、歌詞入りのテキストファイルを以下のフォルダに入れて
exeを実行するだけ。(あら簡単!)
左側が変換前、右側が変換後のテキストファイルです。
変換後のテキストをコピーすれば、MuseScore上はCtrl + Vを連打するだけで
歌詞が一文字ずつ入力されていきます。(やったね)
このツールを使えば、
スマホとかでメモしていた歌詞をCtrl + Vを連打するだけで、MuseScoreに入力できるようになる
...っていうと嘘になりますが、それに近い状態を作ることはできそうです。
まぁやっぱり、NEUTRINO用に書き言葉を話し言葉に直したりする作業は必要なので
多少は手作業が残ってしまいますが、全部入力するよりは楽だし、
手作業で修正したテキストファイルを保持しておけば、メロディライン変更時は
本当にCtrl + Vの連打だけで歌詞入力が完了するので、だいぶマシになったかなとは思っています。
ツールの配布について
とまぁ今回作ってみたツールなのですが、
現状配布の予定はありません。
理由としては、twitterで呟いてみたものの
以下のような有様で「あ、需要ねえなこれ...」って感じだったからです。
@心優しいneutrinoユーザーの方
— とりー (@tory_6_1) 2022年3月19日
MuseScoreでの歌詞入力が億劫すぎるので、考えた歌詞を読み込んで、MuseScore上はCtrl + Vを連打するだけ(まぁneutrino特有の調整は必要ですが)で済むツール作ったのだけど、こういうのって需要あるのか、良かったらご意見くだされ。#NEUTRINO #DTM pic.twitter.com/DoU6REP7Hi
ただ、せっかく作ってみたのに、お蔵入りするのも寂しいので
記事化して成仏させておくか...ということで今に至ります。
(万が一欲しい方いたら、コメントでもリプでもくだされ)
まあ需要がなくても、とりあえず次回の記事で
Pythonコードの公開まではしようと思います。
では、今日はこの辺で。